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The Day Spa CEO 河崎多恵 インタビュー VOL.3

海外生活で改めて認識したことは、自分は日本人であるということ。

日本らしいスパに海外からのトレンドを取り入れるザ・デイ・スパのコンセプトは、やはり河崎さんが海外で学生時代を過ごした事が大きく関係していると思います。これまで日本・カリフォルニア・台湾等で暮らしてきて、自然に培った事・身に着いた事、そしてそれぞれでの場所で学んだ事を教えてください。

河崎:海外での生活で自然に培った事といえば、自分は日本人であるという事や日本を改めて認識する事ですね。日本がどんなに素晴らしい文化を持った国であり、日本人としてのアイデンティティーに誇りを持つことが出来るかだと思っています。以前海外に出ている日本の方で、「日本の事が嫌いだ」とか、「日本人が嫌いだ」等と言う方がいらして、びっくりした事があります。それって、自分のアイデンティティーを否定している事と一緒ではないかと・・・。海外でホームシック状態が長かったので、私はとにかく日本が大好きです!(特に温泉と和食、そして日本のフルーツが大好きです!!)

河崎さんがそれぞれ暮らした国別に、そこでどんなことを学ばれましたか?

河崎:まずアメリカから。カリフォルニアは私にとっての第二のホームタウンです!感受性の一番強い高校生・ティーンエージャーの時に過ごした場所なのです。今でもやはり恋しく、大好きな場所!!!本当に疲れた時は一番戻りたい場所です。天候が良くて、皆が明るくてフレンドリー!英語って、日本語みたいに遠回しな言い方をしません(ティーンエージャーだったからかも知れませんが・・)。英語ではストレートに言わないと通じないのです!(それって、もしかして、私の英語力の問題だったかも?!)でも、多分今も私が、ストレートでフレンドリーなところは(そんな風に自分で言いきってしまい、たまに嫌がられてしまったりすることもありますが・・・)カリフォルニアでの生活で培われたと思います。

アメリカでの最初の暮らしは、英語と文化の戦いの日々でした。

自分が悲願して、本当に悲願して行くことが出来た留学です。カリフォルニアでの生活は勉強が中心でした。アメリカに行ったばかりの時は、本当に英語が全然出来なくて、「はぁー?はぁー?」とばかりアメリカ人に言われていました。英語がアメリカ人みたいに話せないと人間としては扱ってもらえない…そしてまだ当時はアジア人への偏見があった時代ですからね。
英語とアメリカ文化との戦いの日々でした。ですから、自分が話せる英語のレベルで如何に効率良く、現状を分析し、明確に自分の言いたい事を伝え、相手にこちらが意図している事を正確に理解してもらえるか、という事に対して凄く努力をしました。コミュニケーションは自分勝手になってはいけないのですよね。必ず相手がいてこそのコミュニケーションですから。これが日本だったら、当たり前に日本語が通じますからね!コミュニケーションを取る事に努力をしなかったと思います。そういう意味では、アメリカ留学をしていた高校生の頃に、文化も風習も違う人達に異なった言語を使って、自分の意図した事を伝えるというコミュニケーション能力を培ったと思います。

そして卒業後には経済学が必要とされるキャリア方面に進むと決めていたので、大学では経済学を専攻しました。(アメリカでは、希望する職種で働くには大学での専攻は特定されていました。日本に帰ってきて、例えばですが、法学部を専攻した方々が決して全員弁護士を目指しているのではなく、別の職種で就職される方々が多くてびっくりしたのを覚えています。)

大学生時代は、集中力・応用力・問題解決能力を培ったと思います。アメリカと日本では勉強の方法が違うのですよ。日本で勉強していた時に必要とされた能力は全般的に暗記力でした。でもアメリカは教科書とか自分で授業中学んだ事をまとめたメモとかを試験当日に持ち込んでもOKなのです。暗記力ではなく、その情報を元に、どのように応用して別の問題を解いていくのかという能力が求められました。

飛び級での卒業を予定していたので、取らなければならない単位は莫大で、しかも時間は限られている!ですから、毎日朝から夜寝るまで、本当にずっと勉強していたのですよ。(これを言っても当時の留学友達は信じてくれないのですが・・・)あいにく、勉強しなくても要領良く何事もぱっぱとやってしまうタイプに見られがちなのです(でも要領が良いのは事実かな?)。今思い出しても辛い勉強漬けだった毎日、「あー、今宝くじ(アメリカの宝くじは額が半端ではないですからね。本当に夢のような金額です!)が当たったら、勉強を辞めてすぐに日本に帰る―!」と、妄想を繰り返していました・・・ 本当に懐かしいですね。

大きな意味で転機となった台湾での暮らし。
スパの第一歩、そして生涯の友人たちと出逢えました。

そして、台湾では、スパへの第一歩!生涯の友人達と出逢えました。大学時代、中国語を1年間勉強してみて(英語で勉強する経済学って結構難しいのですよ。日本人の私が有利になる科目が中国語!だという不純な気持ちで最初取ったクラスではありましたが・・・)「この言語は自分の物にしたい!」と思う程ひきつけられました。そして大学を卒業した後、一旦日本に帰り、その後台湾師範大学にて中国語を勉強する事を決めました。

ここでもまたもやカルチャーショックを受けました!中国語って、本当に漢字で書いてある以外、何にもさっぱり分からないのです。私はアメリカで1年間中国語を勉強したというちょっとした自負があったのですが、台湾では一切通用せず、一番下のクラスからのスタートとなりました。レストランに行ってもろくにオーダーも出来ない日々・・・毎回注文したディッシュが豚か牛か鶏かだけは分かるけど、どんな風に調理されて出てくるかさっぱり分からなかったのです!!

学校に中国系アメリカ人(特にカリフォルニアから!)の学生達がたくさんいたので、なんだか気持ちはまたカリフォルニアに戻ったような気がしていました。中国語は勉強していましたが、英語ばかり話していた日々を過ごしていました。そんな時、とある中国系アメリカ人の友人に、「多恵はいつも英語ばかり話して何しに台湾に来たの?」と、ストレートに言われてしまいました。そこでやっと気づいたのです。中国語を日常的に使わないとダメだと。それで私は目が覚めたのですね。今の自分の留学スタイルを変えないといけないと!

中国語を日々楽しく話せるルームメイト達とのルームシェア。そして、運命的なスパとの出逢い。中国語が話せるようになると、自然と知り合いが増えていきました。

学校から家まで歩いて帰っていると、知り合いにばったり!そこで10分お話をしてさよならすると、またもや別の知り合いにばったり会いまたお話を。そんな同じ事が繰り返される。どれだけ時間があっても家にたどり着かない!「あれ?ちょっと待って!これって私のスタイルではない!」またもや、はたと気が付きました。私は広く浅くお付き合いをするタイプではないのです。どちらかと言うと、波長の合う人達とじっくり深く生涯を共にするタイプです。

アメリカでは体験出来なかった、世界各国からの生涯の友人たちとの出会い!これは本当に台湾留学での私の一番の財産です。じっくり深くどこまでも!
今の私の仕事のスタイルはまさにこのスタイル!これは台湾で培ったのだと今こうしてお話をしていて再認識しました。

台湾で出逢ったスパは単に身体をほぐすためのマッサージではなく、
子供の頃に感じていた、おおきな安心感につつまれるような感覚のものでした。

その台湾での河崎さんとスパとの劇的な出逢いについてぜひ教えてください。

河崎:その話はこのサイトのスパへの想いでもお伝えしていますが、私が初めてスパと出会ったのは20代前半の台湾で中国語を勉強している時でした。台湾留学中に自由な時間がたっぷりあったせいもあり、自分の人生についてなんだかとてつもなく、大きな壁にぶつかってしまったのですね。
私の人生って何だろう?
私は何ができるの?
私はいったい何をしたいのだろう?という漠然とした大きな壁でした。

そんな時にたまたま出会ったのが“スパ”だったのです。

当時、スパという言葉の意味も何も分かっていなかった私でしたが、スパについて知れば知るほど、スパこそが私の捜し求めていた「答え」だという確かな気持ちが芽生えてきました。そして、初めてスパトリートメントを体験したあの日の感動を私は今でも忘れません。それは今まで受けていたどんなマッサージとも違っていました。ただ単に身体をほぐすためのマッサージではなく、子供の頃に感じていた、あたたかくておおきな安心感につつまれるような感覚なのです。そしてフワフワとした、良い気持ちになり、身体と心が一体となって、深く深くリラックスしていきました。初めてのスパトリートメント終了後、あの感覚は一体なんなんだろう?と、とっても不思議だったのです。それが私と、スパのはじめての出逢い。そして私の人生観は変わったのです。

日本に戻り、私はあの時の感覚を体験したくて、数多くのサロンを訪れました。でも、どこにも私が望むスパエクスペリエンスを提供してくれるところはなかったのです。

そこで、「私が体験した本当のスパエクスペリエンスを少しでも多くの人に体験してもらいたい」という強い気持ちが大きく膨らんでいったのです。

そして、「私が望んでいるスパが日本に無いなら、作ってしまおう!」と。

そんな思いが行動となり、The Day Spaをオープンする事になりました。
それが、私のスパビジネスのはじまりです。

なるほど!そんな素晴らしいエピソードがあったのですね。だからThe Day Spaが運営するスパは、ラグジュアリーでありながら、限りなく温かい印象があるのですね。

河崎:そうなのです。私にとってスパとは、決して高級で敷居が高い施設ではないのです!私の人生観を変えたあの感動を、今度は皆様に受けていただきたいと思い願っている場所なのです。

※Part 4 に続く >>

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